2.収入と職業へのこだわり
コンシェルジュ 四條氏に聞く、パートナーエージェントの「現場」
パートナーエージェント新宿店の店長にしてコンシェルジュチーフマネージャーを務める四條末琳氏。
実際にコンシェルジュとして現場に立ち、お客様とやりとりする四條氏に、「結婚情報サービスの現場」を聞いた。
収入や職業へのこだわりは
――収入や職業というところについては、結構皆さんこだわられますか。
収入に関しては、「女性の収入の金額」にこだわる男性はいらっしゃらないんですが、収入ではなく職業というところで、何らかのお仕事をされている女性を望まれる方が多いです。
本当に数少なくではありますけど、家事手伝いという女性もいらっしゃるんですが、そういった女性ではなく、やはり派遣でもいいから働いていたりするとか、正社員であってほしいとか、はっきりおっしゃる男性が多いです。
それは、社会人として働く事で社会を知っているというか、働くことの苦労をわかっているというところが大きいようですね。
――では、結婚した後もずっと働いてほしいというわけではなくて、一回社会で働いたことがあるというところを重要視されていると。
そうですね。インタビューをさせて頂く中で、「お相手のお仕事についてはどういうふうに思われますか」とか、「例えば専業主婦を望みますか」、「あなたは家事も手伝いますか」というような質問をするんですけれども、「子どもができたら軸足は家庭に置いてほしい」というような回答をされる男性が多いですね。
――逆に、女性は男性の収入についてはこだわられますか。
こだわるというよりも、やはり『年相応』というところをおっしゃる方が多いです。
これは面白い話ですけれども、地域性もあります。千葉、埼玉は割と物価が安いのか、例えば「平均このぐらい以上でいいです」とおっしゃる、その「このぐらい」というラインが、横浜・新宿よりは100万円ぐらい低いというのは、実際の数字として出ていますね。
――都内の、新宿店などですと、それなりの金額が。
そうですね。ただ、あまり多くを望まれる方もいらっしゃいませんし、逆に収入なくてもいいとおっしゃる女性も、もちろんいらっしゃいません。平均的な金額であれば、というところです。
――マッチング型と呼ばれている結婚相談所は決して安くはないですよね。それだけのお金を払って来る以上、皆さんそれなりに収入はあるのかな、と思っているのですが。
そうですね。最低限の入会条件というところでも、ご年収の目安というものを設定していますので、そこをクリアしていただけない方にはご入会はしていただけません。
逆を言うと、その心配のない方しか会員様ではないというところの安心感が女性にはあると思います。
――女性の会員様の場合、家事手伝いで、例えば親が出すというケースもありますか。
私が知る限りで、1900名の会員様のうちのたぶん片手ぐらい、5人かそこらしかいらっしゃらないです。
皆さんやはり有職者で、ご自身のご収入で会費も賄っていらっしゃる方ばかりですね。
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